リオティントと丸紅 責任あるアルミのサプライチェーンのさらなる強化に向け連携

2023年2月16日

英豪資源会社リオティントと日本の総合商社丸紅株式会社(以下、「丸紅」)はこのたび、リオティントの責任あるアルミニウム製品を持続可能かつ安定的な形で最終需要家に供給することを目的とする戦略的な業務提携に基づき、初の販売契約を締結しました。

低炭素アルミニウムブランドであるリオティントのRenewAl™の高純度アルミニウムを、再生可能エネルギーを利用する同社のニュージーランド・アルミニウム・スメルター (NZAS)で生産し、サプライチェーンや製造工程全体の脱炭素化に取り組む日本の大手輸送機メ ーカーへ、丸紅を通じて供給します。

日本およびアジア太平洋地域において初の試みとなるこのマーケティング・パートナーシップは、カーボンフットプリントの削減、ライフサイクル評価 (LCA) の開示、責任ある調達といったESG 関連の目標やその実現に必要な要件を達成するための方法を、簡潔かつ一本化された形でエンドユーザー向けに提供することに重点を置いています。また、サプライチェーンのリスクが増加する中で、強力で長期的な供給を保証します。

両社の提携は、業界初の第三者認証付き低炭素アルミニウムである RenewAl™やアルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ(ASI) 認証付きアルミニウム、さらには、原料の生産・供給履歴やESG情報をデジタル技術を使って「見える化」するトレーサビリティ・プラットフォームのSTARTなど、リオティントの持つ一連の責任あるアルミニウム製品と、丸紅の持つ広範な取引ネットワークおよび販売力を組み合わせるものです。この提携の一環として丸紅のカーボン・クレジットであるNeutr-Al™の提供も今後検討されます。

リオティントのセールス&マーケティング総責任者であるトルガ・エイリルメザーは、次のように述べています。「アルミニウムのサプライチェーン全体を通じて持続可能性を実現することに焦点をあてた、生産者と商社によるこの初のマーケティング・パートナーシップは、大変画期的な取り組みだと言えます。」

「消費者は、購入する製品についてより深く知りたいと考えています。製品がどこでどのように作られたのか、責任ある持続可能な方法で作られたのか、などを理解したいと考えています。丸紅のようなパートナーと協働することにより、消費者の高まるニーズに応え、同時にサプライチェーンの脱炭素化へ向けた当社のコミットメントをさらに前進させることが可能となります。」

また、丸紅の土屋大介執行役員・金属本部長は次のように述べています。

「丸紅は、中期経営戦略GC2024において、グリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付け、脱炭素社会への移行に欠かせないアルミニウム事業をグリーン事業として分類しています。当社はこのリオティントとの協働を通じ、同社が製造した責任あるアルミニウムを、当社が長年のアルミトレードで築き上げたネットワークを活用して幅広い顧客へ安定供給することで、脱炭素社会の実現に貢献して参ります。」

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